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リーダーにふさわしいビジネスシーンでのジュエリー [ビジネスシーンでのジュエリー]

先のコラム(→「ビジネスでのファッションは仕事のセンス」)でも述べましたが、ビジネスシーンでのファッションは、ただ単に自分の感性だけで選ぶというより、企画書・提案書を作成するように戦略的に選ぶべきものではないでしょうか。このコラムでは、ビジネスシーンにふさわしいジュエリーについて戦略的に考えてみたいと思います。

ビジネスシーンでのジュエリーに求められること

まず、別コラム(「ビジネスシーンにおけるジュエリーリング」)で述べたビジネスシーンにふさわしいファッションの要件4点について、ビジネスシーンでのジュエリーには何が求められるかをさらに考えてみます。

[0] その仕事をしやすい・動きやすい
仕事の生産性が少しでも低下するようなファッションは、自分は仕事にまじめに取り組んでいないとアピールするようなものです。リーダーともなれば、自分の評価が下がるだけではなく、周りにも悪影響を及ぼしかねません。そのファッションの一部であるジュエリーは、機能的には無くても成り立つものですから、仕事の邪魔になるようでしたらビジネスシーンではきっぱりあきらめる潔さ、賢さも必要となるでしょう。

[1] 清潔感がある(手入れ・自然さ)
たとえ高価なファッションアイテムであっても、手入れが行き届いていないと、少々雑でだらしない印象を与えてしまうこともあります。最近ではしわになりにくいシャツがあるように、ジュエリーも素材によってお手入れのしやすさに違いがあります。清潔感を保つためにも、お手入れのしやすさもジュエリーを選ぶ際のポイントとなるでしょう。また、その仕事に不釣り合い・不自然に見える華美なジュエリーも清潔感を損なう印象を与えてしまうことがあり、ビジネスシーンにはふさわしくありません。

[2] 信頼感・安心感がある(仕事を任せられる・能力ありそう)
人は自分と同じ方向を向いていると感じられる人に対し信頼感・安心感を持つものです。ビジネスにおいては、ビジネスリーダーがその信頼感・安心感を最も獲得したい相手は決定権を持つ人ではないでしょうか。その決定権を持つ人の心に響くキーワードは「上質」「心の余裕」です。なぜならば、そういう方たちをターゲットにした雑誌によく出てくる言葉だからです。ですから、ビジネスシーンでのジュエリーにも、この上質さや心の余裕を感じさせるものが大きなポイントとなるでしょう。

[3] 好感をもたれる・親しみやすさがある(+適度な変化・新鮮さ)
ビジネスとはいっても、最後は個人としての人と人とのつながりです。このつながりを保ち続けるには、個人として好感をもたれたり、親しみやすい印象をもっていただく工夫が重要になります。それにはほかの人とも違う、その人なりの表現も必要でしょうし、その人のなかでも適度な変化や新鮮さを加えることで、話題性も高まり、ビジネスを超えたつながりにもなっていくのではないでしょうか。ですから、ひとつのジュエリーであっても、例えば、見る角度によって適度な変化や新鮮さを感じさせるものであったり、あるいは、ジュエリーは簡単に付け替えられますから、いくつかのジュエリーをビジネスシーンによって使い分けることで、ある点では一貫性を保ちつつ、変化や新鮮さを加えることができるでしょう。

続いて、ビジネスシーンにふさわしいジュエリーについて、具体的に考えてみたいと思います。

ビジネスシーンにふさわしいジュエリーアイテム

現代女性に一般的なジュエリーのアイテムといえば、イヤリング(ピアスを含めて耳につけるジュエリーは全てイヤリングと呼ぶのが正式です)、ネックレス(首回りにつけるジュエリーの総称で、ペンダントタイプを含みます)、ブローチ、ブレスレット、リングでしょう。これらを、顔回りのジュエリー(イヤリング、ネックレス、ブローチ)と手の回りのジュエリー(ブレスレット、リング)に分けて考えてみます。

目を見て話すことが多いビジネスシーンでは、目につきやすい顔回りのジュエリーは、大きくて目立つもの、ゆれの大きいものはふさわしくないと感じる方が多いのではないでしょうか。一方で、華奢すぎるものは幼さ・未熟さを感じさせ、これもリーダークラスの女性にはふさわしくないでしょう。しかも、イヤリングは髪型によっては隠れることもあり、ネックレスは奥ゆかしい日本人男性が女性の胸元が開くことや強調することを好まない(少なくともビジネスシーンでは(笑))ため、さらに目立ちにくいかもしれません。スーツの襟につけるブローチは取り入れやすいアイテムかもしれませんが、服を傷めやすいというマイナス面もあります。

手は顔のように常に見られているものではありませんが、ポイント・ポイントで目が行くものです。また、手は顔より近くで相手に見られる可能性があります。日本のビジネスシーンで顔と顔を近づけることはほとんどありませんが、名刺交換のとき、資料の説明箇所を指し示すときなどは手を相手の近くに差し出します。手首につけるブレスレットは、腕時計を含めたバランスで考える必要があるでしょう。さらに、パソコン作業では腕時計より垂れるブレスレットは完全に邪魔になるケースもあります。ビジネスシーンでのブレスレットは意外に難しいといえるでしょう。手は頻繁に動かすことを考えると、リングは大きすぎず華奢すぎないことが必要でしょう。

ビジネスシーンでは、顔回りのジュエリーより手の回りのジュエリーの方が、リーダーらしさを伝えやすいのではないかと思います。手はポイント・ポイントで目立ち、相手が最も近くに見る部分でもあり、覆い隠すものがないからもありますが、人は手にその人の意志を感じることが多いことが一番の理由です。さらに、顔回りのジュエリーは鏡を見なければ自分から見えないのに対し、手の回りのジュエリーは常に自分から見えます。つまり、手の回りのジュエリーは周りに対しても、自分自身に対しても、メッセージを発することが出来るのです。手につけるジュエリーであるリングはつけている人の意志をあらわしやすいものではないでしょうか。

ビジネスシーンにふさわしい貴金属

忙しいビジネスリーダーは、ビジネスシーンで、ジュエリーの取り扱いにそれほど気を使っている時間もないでしょう。したがって、傷つきにくい・壊れにくいものがビジネスシーンにはふさわしいと思います。上述の通り、お手入れが簡単であることも重要です。現在ほとんどのジュエリーは1つの金属に別の元素(割金)を1種類以上あわせる合金で作られています。どんな割金をどれだけ加えるかによって性質が変わりますが、日本で主に流通している、ゴールドのK18、プラチナのPt900、シルバーのSV925とSV950を比較してみます。なお、用語で分からないものがありましたら、別コラム「リーダーにふさわしい貴金属とは」をご参照ください。

貴金属比較.pngシルバーは、最も傷つきやすい上に、黒ずみやすいという特徴があります。この黒ずみを生かしたデザインもありますが、ごつごつした感じになりやすいのでビジネスシーンには馴染みにくいでしょう。傷がつきやすくて、まめにお手入れが必要なことを考えると、シルバーはビジネスシーン向きではないと思います。

プラチナは、2番目に傷がつきやく、K18より価格が高くなります。また、日本ではほとんどがロジウムめっきされていると言われています。現代のめっき技術は進歩していますが、薄い膜をはっているだけなので使い込むうちに剥がれる可能性があります。

ゴールド(K18)は、プラチナやシルバーより傷がつきにくく、お手入れも簡単です。価格はシルバーと比べると高くなりますが、カラーバリエーションが豊富(イエロー、ピンク、ホワイトゴールドなど)というメリットもあります。また、プラチナが発見されたのが17世紀なのに対し、ゴールドは古代から尊ばれてきました。腐食しにくく輝きが失われないという永遠性・普遍性が人間を悪魔から守るとされ、魔除けとして頭・喉・手首・耳などの体の大切な部分につけたのがゴールド・ジュエリーの始まりです。歴史的にもゴールドは特別な貴金属といえるでしょう。ただし、この不変性は純粋なゴールドの特性なので、ゴールドの含有率が下がる(K18>K14>K10)につれ損なわれます。なお、シルバーにK18めっきすれば、K18のように見えながら価格がかなり抑えられるのでちょっと試したいときにはよいかもしれません。しかし、めっきは剥がれる可能性があること、なにより「めっき」という言葉の響きが、上述の「上質さ」や「メッセージ性」という点においてマイナスとなり、ここぞというときほど「めっき」ではないほうがよいでしょう。

以上のことを考えますと、ビジネスシーンでのジュエリーには、ゴールドそれもK18が最もふさわしいのではないでしょうか。

ビジネスシーンにふさわしい宝石

Brillanten.jpg次に宝石ですが、かつて、宝石は所有者の財力、権力・権威を誇示するものとしても使用されていました。かつてと比べて宝石が一般化した現在でも、あまり大きすぎるものは相手に威圧感を与えかねませんし、なにより、ビジネスシーンでは行動・作業の邪魔となります。ですので、手・指の大きさにもよりますが、ビジネスシーンでは直径3mm程度が宝石の大きさの限界と思われます(ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドなら0.1カラット)。その大きさですと、ルビーやサファイアなどのカラーストーンは、その最大のよさである色が分かりにくいため、あまり効果的でないかもしれません。また、真珠は汗や紫外線に弱いため手入れが欠かせないという問題があります。

一方、ダイヤモンドは、無色のためビジネスシーンでも控えめさがありながら、3mm程度でも輝きは感じられ、やはり宝石の王座を占めるだけの存在感はあります。ダイヤモンドは天然で最も硬い物質で、その名前はギリシャ語のadamant「堅固で侵しがたいもの」に由来します。このようなダイヤモンドの性質は、扱いやすさのほかに、精神的なメッセージを持たせることも可能でしょう。ダイヤモンドは一定の方向に割れやすい性質を持っていますが、3mm程度までの大きさであれば大きな石ほど気を使わなくてよいはずです。

なお、ダイヤモンドに似た輝きを持つキュービックジルコニア(CZ)という人造石もありますが、ビジネスリーダーがビジネスで使用するケースに限って言えば、キュービックジルコニアよりダイヤモンドの方がよりふさわしいと思います。キュービックジルコニアは硬さで劣りますし、ダイヤモンドの上品な輝きに対し七色で華やかな輝きになるからです。また、キュービックジルコニアが工業製品であるのに対し、ダイヤモンドは自然が長い時間をかけて育てたものです。ビジネスリーダーは、大量生産品より、特別な条件が揃ってはじめて出来るダイヤモンドになりたいと思うものではないでしょうか。(ダイヤモンドについては別コラム「リーダーにふさわしい宝石とは」もご参照ください。)

ビジネスシーンにふさわしいデザイン

ビジネスでは、一歩(場合によっては半歩)先を行くことが求められます。しかしあくまで一歩であって、二・三歩も前だと前なのか後ろなのかわからなくなり、受け入れられないものではないでしょうか。一般的なビジネスシーンでは、あまりに個性的なものはやはりふさわしくないと思います。

ビジネスでは効率がもっとも求められるので、ジュエリーのデザインもランダムより規則的なデザイン、曲線のやわらかさより直線の明確さが好まれるのではないでしょうか。しかし、規則的過ぎると「機械的」を連想させ、上質とは少し離れたイメージになってしまいます。規則的とランダムのあいだのここちよい複雑さ、直線の凛とした感じがありながら曲線でやさしさも添えられている、そういったものがビジネスシーンで女性がつけるジュエリーのデザインとしてふさわしいのではないでしょうか。

また、変化の激しいビジネスの世界では、革新を重要視する一方で、廃れることなくあり続ける老舗の力が見直されています。そのような老舗は、本質的な部分は守りながらも、時代に沿った新しい意味を見つけて新たな価値を創造しているのではないでしょうか。本質が変わらないため質はどんどん高まり、しかし常に新しい。これは非常に難しく、成功している人はほとんどいない、いわばビジネスの究極の目標かもしれません。ジュエリーにおいてもそのようなこと、つまり見るたびに新しいストーリーを感じさせるようなデザインが、上述の適度な変化・新鮮さとして求められるものであると思います。

リーダーにふさわしいビジネスシーンでのジュエリーとは

以上のことから、

  • 重要なビジネスシーンで目立つ手先で表現できるリング
  • 上質でお手入れしやすいK18と0.1カラット以下のダイヤモンド
  • 規則的とランダムのあいだのここちよい複雑さをもつデザイン
    見るたびに新しいストーリーを感じさせるようなデザイン(究極目標)

が、リーダーにふさわしいビジネスシーンでのジュエリーである、と当ショップは考えております。そして、当ショップは、これらを目指したジュエリーをご用意してまいります。

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