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ビジネスでのファッションは仕事のセンス [現場リーダのファッション]

BusinessPerson01.jpg現場リーダになりたての頃は、仕事をきちんと進めることに精一杯で、ファッションも目立たず平凡になりがちかもしれません。少なくとも私の場合はそうでした。「仕事は半人前なのに格好だけ一人前なのね。」と言われるより、「服装は目立たないけれど、仕事は出来るのね。」と言われるほうがカッコいいと感じ、まずは実力をつけようと思ったものです。

しかし、経験を積んで自分の仕事にそれなりの自信をもてるようになった時、「やはり、リーダらしい服装をすべきだわ」と思いました。リーダはまだ男性が多いからか、お客様との顔合わせの場で女性の私がリーダと思われないことがあったからです。中身・実力が大切なのはもちろんですが、その中身・実力をお客様に想像していただけるような見た目も大事なのだと痛感しました。現場リーダともなると、新しい仕事の開拓などで初めての方と接することも多くなります。そういった場で、自分がどんな人間であるかを効果的にアピールすることは、実力があることと同じくらい大切なことなのだと意識したのです。

このコラムでは、現場リーダにふさわしいファッションについて私なりに考えてみたいと思います。このコラムは私が現場を経験してきた製造業界を思い浮かべながら書いています。したがって、この考えが当てはまらない業界(自由度が非常に高いアパレル業界など)もあるかと思います。

ビジネスシーンでのファッションの意味

プライベートでのファッションは、流行に敏感であり、人間として魅力的であることのアピール、自分は何が好きで、どういう人間かというアピールではないでしょうか。しかし、ビジネスシーンでのファッションの意味はプライベートとはちょっと異なるものであると思います。その違いは、ビジネスで自分が相手に求めるものが何かを考えれば分かると思います。それは、ずばり「仕事をきちんとこなし、成果をあげ、利益をもたらしてくれること」ではないでしょうか。つまり、ビジネスシーンではまず「この人はきちんとこの仕事をやりとげてくれるか」という観点から人を見ることが多いのです。

ですから、ビジネスシーンでのファッションはその問いにきちんと答えうるもの、つまり、自分には「その仕事にふさわしいセンスがある」ことを表現する手段といえます。プライベートのファッションがどちらかといえば自分を中心とした視点であるのに対し、ビジネスシーンではより相手側の視点に立って考えるべきでしょう。

ことファッションに関しては、女性はこの相手側の視点に立つのが意外に苦手な傾向があるように思います。相手が望むこと(あるいはその一歩先)を的確に把握することはビジネスの大切な要件です。ファッションにその視点が欠けていれば、ビジネスセンスが低いと判断されかねず、重要な相手であればあるほど、大きなマイナスになることもあります。

BusinessScene.jpg

ターゲットは誰か

次に考えるべきは誰に「自分はその仕事にふさわしいセンスがある」ことをアピールすればよいかということです。例えば、新しい仕事を受注に行こうとするときは、まずお客様の「決定権者」を抑えるようにと言われます。なぜならば、自分のチームがよくまとまってすばらしい提案書が出来上がった、お客様側の現場メンバーも気に入ってくれた、しかし経営層がその価値・効果を納得せず受注に至らなかった、ということがあるからです。仕事の進め方にそのような視点があるように、交渉をして前に進めるのがリーダの一番の仕事ならば、リーダのファッションも「決定権者」をもっとも意識すべきではないでしょうか。

人の価値観やファッションの好みは様々ですが、やはり、年齢やポジションが上に行くほどファッションはトラディショナル(保守的)となる傾向があるのではないでしょうか。お客様にもお客様がいるように、ビジネスは連鎖です。ある仕事の決定権者となる人は、違う仕事では他の人に評価される立場になります。上に行けば行くほど、色々な立場の人と接するようになります。そうなると、多くの人に受け入れられる、社会的に一定の評価のあるファッションになるのも当然といえるでしょう。

男性のドレスコードは意外に厳格

女性が働くようになって歴史が浅いためか、ビジネスシーンでの女性のファッションにははっきりしたルールがありません。しかし、ビジネスシーンでの男性のファッションには歴史的背景を持つドレスコードがあります。最近ではこのルールもかなり緩やかになってきていますが、年齢やポジションが上にいくほどルールを尊重する傾向があるように思います。(もちろん個人差はあるでしょう)。そして、男性のドレスコードを基準にして男性が女性のファッションを判断する可能性がありますから、男性のビジネスシーンでのドレスコードを知ることは有益だと思います。例えば、

英国式の非常に厳格なドレスコードの例

スーツは、ネイビーかチャコールグレーの無地またはストライプ
   (茶色・チェックはカジュアルの扱いになるので、ビジネスではNG)
シャツは、白か薄いブルーの無地
   (ピンストライプでもNG)
ネクタイは、無地もしくは小紋、ストライプ、ペイズリー、ドット
   (この中でも格付けがあるらしいです)
靴は、黒の紐靴
   (茶色の靴、紐のない靴はカジュアルの扱いになるので、ビジネスではNG)

私は、これを知ったとき「こんなに制約があるの!?」と驚きました。しかし、狭い範囲でのつばぜり合いだから面白いという男性もいるようです。知っている人にしか分からないという微差で競うのがスーツの美学(=男の美学?)のようです。もちろん、いまの会社の多くはここまで厳格ではないでしょうが、こういう世界があることを知った上で、自分のお客様はどうかを考えてこそ、 「自分にその仕事にふさわしいセンスがある」 と相手にアピールすることができるのではないでしょうか。

男性のルールを尊重しつつ、女性らしさも加える

BusinessScene2.jpg女性にとって、流行に敏感であることを示したいという誘惑は思いのほか強い気がします。私も、自分の服が「流行遅れ」と言われると、自分自身が「賞味期限切れ」と言われたように感じてがっかりすることがあります。しかし、リーダという責任あるポジションにいる女性は、ビジネスでファッションに求められることはプライベートとは違うことをしっかり認識しなければなりません。自分の考えや1つのことにとらわれすぎず、全体を見てバランスをとることもリーダとして大切な資質の1つです。

しかし、男性のためのルールを守るだけというのもいかがでしょうか。せっかくの女性のセンスを活かさないのももったいないことです。今はビジネスでも女性のセンスが求められる時代なのですから。男性のスーツ姿にないアイテム、例えばスカーフなどの布小物やジュエリーは女性のセンスを出しやすいアイテムではないでしょうか。

布小物は男性のネクタイに近いところもあり、ネクタイのルールは参考になるかもしれません。しかし、ネクタイより軟らかい印象があるので違ったニュアンスを加えやすく、初心者でも試しやすいアイテムのように思います。実際、私もまずはスカーフ・ストールからチャレンジしてみました。これらは1枚でいくつもの使い方があるので、改まった感じにもちょっとくだけた感じにも簡単にアレンジできるのが魅力です。急にお客様の偉い方と会うことになった時、くだけたスーツだと着替えなければなりませんが、布小物ならさっと巻き方を変えるだけですみます。

一方ジュエリーは、布小物のようなアレンジはできません。そして素材である貴金属・宝石は変質しにくい特質を持ちます。そのため、ジュエリーはその人のより本質的な部分を表現しているように私は感じます。男性の腕時計が、持ち主の価値観や美的センスを色濃く反映しているように。一方で、時計には時間を告げるという機能がありますが、ジュエリーには機能がまったくありません。つまり、ジュエリーはなくても成り立つものですが、そのようなものにまできちんとこころくばりしているということは、持っている人の「心の余裕」を感じさせるのではないでしょうか。

また、素材の特性上、ジュエリーは「質のよさ(上質さ)」を表現しやすいのです。「心の余裕」や「上質さ」は、ポジションが上になればなるほど魅力的な言葉です。いまの日本では、ビジネスシーンで男性がジュエリーを着けることにまだ抵抗感がありますが、女性がビジネスシーンにふさわしい形でジュエリーを着けることは認められています。まだまだ男性優位のビジネスの世界で、数少ない女性だけの特権を使わない手はありません。

しかし、ビジネスシーンにふさわしいジュエリーを身に着けることは、ビジネスシーンにふさわしいスーツを身に着けるより格段に難しいことです。次回のコラムでは、ビジネスシーンにふさわしいジュエリーとはどんなものであるか、考えたいと思います。

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