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首の形から考えるビジネスシーンで使えるネックレス [ビジネスシーンでのジュエリー]

前回のコラムでは、ビジネスシーンで使えるイヤリングとはどのようなものであるか、顔の形別に考えてみました。今回は、首の形別にビジネスシーンで使えるネックレスとはどのようなものであるか考えてみたいと思います。まず、首の形別に一般的に似合うネックレスの形を考えます。次に、ビジネスシーンにふさわしいネックレスとはどのようなものか考えます。最後に、ジュエリーコーディネーターとして、またかつて一般企業で現場リーダーとして働いた経験のあるひとりの女性として、首の形別に現場リーダークラスの女性がビジネスシーンで使えるネックレスを考えてみたいと思います。

1.首の形にあわせたネックレスの選び方|一般論

首の形で悩む場合、ほとんどが「太い」「細い」「短い」「長い」ではないでしょうか。「太くて短い」あるいは「細くて長い」ので困るという組み合わせが多いと思います。この2つのタイプごとに、一般的に避けた方がよいデザイン・バランスが良いデザイン(長さ)をまとめたものが下の表になります。

 

2. 首の形にあわせたネックレスの選び方|ビジネスシーン

ビジネスシーンでは、1の一般論をそのまま適用することは出来ません。ビジネスシーンにおけるファッションとは、「その仕事にふさわしいセンスがあることを表現する手段」ですから、ネックレスにも仕事にふさわしいという制約が生まれるからです。ビジネスシーンでネックレスを着ける場合、次の3点で注意が必要です。

1点目は大きさ・デザインです。これはネックレスに限らずジュエリー全般に言えることですが、大きすぎるもの、主張の強すぎるものはビジネスシーンにはふさわしくありません。ジュエリーには時計のような機能性がなく、仕事を進める上で必要ではありません。なくてもよいものに気を配って身につけるからこそ心の余裕を感じさせるのですが、そこにつつしみ・奥ゆかしさがないとビジネスでは必要ないものという面が強調されてしまいます。あまりに大きいもの、主張の強いものはプライベートで楽しむべきものでしょう。

2点目は長さです。仕事のしやすさ・スーツとの相性を考えると、現場リーダーがビジネスシーンで着用するネックレスは短めにならざるを得ません。現場リーダーの仕事は、ミーティング・書類作成など、椅子に座って机に向かっていることが多いと思います。その時、長いネックレスだと机に当たりやすくなり、椅子に座ろうとするとガチャ、ミーティングで身を乗り出して説明しようとするとガチャ。こんな状態だと、ミーティング相手(顧客・チームメンバーあるいは上司)は、「仕事と見た目のどちらが大切なのか」とあなたの仕事に対する姿勢に疑念を持ちかねません。何より、ご自分が仕事に集中できないので避けたいと思うのではないでしょうか。また、女性のスーツの場合、全てのボタンを留めることが基本とされています。ファッション雑誌に、ジャケットの前を全開にしてロングネックレスを見せているコーディネートがよく掲載されていますが、それが許されるシーンは限定されるのです。

3点目は服とのバランスです。現場リーダーの場合、テーラードスーツなどスーツを着用していることが多いと思います。テーラードの襟が作るV字は首を長く見せる効果があり、特にダークカラーのスーツならば縁取り効果も高く、それだけで首の短さはかなりカバーされます。また、1点目・2点目で述べたようにビジネスシーンでは使えるネックレスの大きさ・長さにかなりの制約があるため、ネックレスだけでなくスーツ・シャツなどスーツの中に着るものを含めた全体のバランスで考える方が現実的です。

以上をもとに、首の形別にビジネスシーンで使えるネックレスとはどのようなものか考えてみます。


3.太くて短い首の人がビジネスシーンでつけるネックレス
 

現場リーダーが最もよくするコーディネートは、テーラードスーツ+シャツではないでしょうか。このコーディネートは、男性のスーツ姿に近いためどのようなビジネスシーンでも違和感がありません。しかしテーラードスーツ+シャツの場合、一般的に太くて短い首とバランスが良いデザインと言われる、「45cm位のペンダント」「45~50cm位のネックレス」はあまり効果的ではありません。第一ボタンを外したシャツの襟が作るV字とほぼ重なるからです。また、「太め・ボリュームがある」ものはビジネスシーンにふさわしくなく、「極細」は現場リーダーとしての存在感に欠けるのでふさわしくないでしょう。

テーラードスーツ+シャツの場合、一般的には合わないとされるチョーカー・タイプが合うと思います。シャツの襟がネックレスのかなりの部分を隠すため、チョーカー・タイプでも首を分断するほどの強いラインにはならず、むしろ以下のメリットの方が大きいからです。

  • テーラードの襟は重心を下げるが、適度な太さのネックレスがあればバランスが取れる。(男性はネクタイでバランスを取っています)
    →上にポイントがあると、身長をより高く感じる

  • 実際の首の付け根より少し下にラインがくるものを選べば、首が長く見える。
    →ネックレスのラインが首の付け根を連想させ、襟があるため少し下でも不自然ではない

ただし、シャツの襟からみえる肌の面積は狭いため、ネックレスの太さ・長さが少し違うだけで印象が変わってしまいます。鏡でよく見てご自分に一番合うネックレスの太さ・長さを探す必要があります。

なお、シャツの上からネックレスを着ける場合、短めにすると首がつまった感じになって首の短さを強調してしまいます。反対に、ジャケットのV字に収まる範囲で長めにしても合いません。ジャケットの襟、ネックレス、シャツの襟と同じようなラインが並びすぎて単調ですし、何よりオフのイメージが強すぎる(=ビジネスには必要ないものという面が強調される)からです。

テーラードスーツ+カットソーやノーカラースーツの場合は、シャツよりはネックレスの見える範囲も広がり、一般論で示したイメージに近くなります。現場リーダーらしいシャープさが欲しい場合は「45cm位のペンダント」、柔らかさを印象付けたい場合は「45~50cm位のネックレス」と、与えたいイメージによって使い分けると良いでしょう。ただし、ネックレスの長さはスーツなどの襟の開き具合とのバランスで決める必要があります。特にテーラードスーツ+カットソーの場合、もう少し長い方がよいこともあるので、こちらも鏡で全身のバランス・上半身だけ見える場合のバランスを確かめて決める必要があります。


4.細くて長い首の人がビジネスシーンでつけるネックレス

細くて長い首は、どのような長さのネックレスでもバランスがとりやすいため、一般的には太くて短い首より選択肢が広いといえます。しかし、「華奢=頼りない」となってはビジネスシーンでにはマイナスです。したがって、ビジネスシーンでは首元にボリューム感を加えることが大切になります。

しかし、立体感が強いものも、2連・3連の重ねつけも、装飾的要素が強くなってビジネスシーンにはあまりふさわしくないことが多いものです。その中で、立体感がありながらビジネスシーンにもなじむネックレスとしては、(珠が大きすぎない)パールのネックレスがあります。チョーカー・タイプも、シンプルなものであればビジネスシーンにふさわしいでしょう。一般的にも似合わないといわれる「細いネックレス・ペンダント」は、頼りなく感じやすいためビジネスシーンでもふさわしくありません。

テーラードスーツ+シャツの場合、シャツの襟で首元にボリューム感が出るので、ネックレスはボリューム感より長さの補正を中心に考えた方が効果的です。太くて短い首の場合と同じ理由で短めのネックレスが合いますが、その長さは太くて短い首の場合と反対に、首の付け根ギリギリにした方が首の長さが目立ちません。シャツの襟は少し高さのあるもの、ジャケットのVも浅めのものをあわせると、細くて長い首の印象が薄れ、バランスがよくなります。しかし、このコーディネートでのネックレスの一番の役割は、テーラードの襟で下がった重心を上げてバランスをよくすることにあります。そのことに気をつけて全体のバランスを整えれば、自然に首の長さは気にならなくなりはずです。

テーラードスーツ+カットソーやノーカラースーツの場合、シャツの襟がないため細くて長い首が目立ちます。したがって、長さの調節よりもボリューム感を加えることを優先します。パールのネックレスは定番の組み合わせで、華やかさも必要なエグゼクティブクラスになればぴったりだと思いますが、現場リーダークラスの場合、もう少し軽さが欲しいことも多いでしょう。そのような場合は、パールと貴金属を組み合わせた短めのネックレスならば、パールだけのネックレスより軽さが出ますし、なにより入学式などに着るセレモニースーツのイメージと一線を画すことができます。


 以上、首の形別に現場リーダーの女性がビジネスシーンで使いやすいネックレスを考えてみました。シャツの襟がある場合は、太くて短い首であっても細くて長い首であっても合うネックレスはほとんど変わらず、長さや太さのわずかな違いにこだわる必要があります。一方、シャツの襟がない場合は首の特徴がストレートに出るため、太くて短い首はすっきりしたネックレスで空間を作るように、細くて長い首はボリューム感のあるネックレスで空間を分断するとよいでしょう。

多くの女性は、太くて短い首より長くて細い首に憧れます。長くて細い首の方が女性的ですし、縦のラインが強調されるのですらっと小顔に見えて全身のバランスがとりやすいからです。しかし、太くて短い首は実行力・安定感・頼りがいを感じやすく、ビジネスシーンではむしろプラスである場合が多いのではないでしょうか。ビジネスシーンにおけるファッションとは「その仕事にふさわしいセンスがあることを表現する手段」です。頼りがいを感じてもらうために、あえて太くて短い首の印象を残す(あるいは作る)という選択肢もあるでしょう。「その仕事にふさわしい」センスとは何か、どうすればそれを表現できるのか、しっかり考えることが必要です。このコラムが、少しでもそのお役に立てれば幸いです。

当ショップでは、ビジネスシーンで使えるジュエリーをご提供いたします。加えて、実際のビジネスシーンでの経験を生かし、ジュエリーコーディネーターとして、様々なビジネスシーンにふさわしいジュエリーを中心とした新しいファッションスタイルをご提案してまいります。  

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