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顔の形から考えるビジネスシーンで使えるイヤリング [ビジネスシーンでのジュエリー]

ビジネスの世界では、目標と現状のギャップを埋めるために、目標からブレイクダウンするアプローチと現状の改善を積み重ねるアプローチの2つを組み合わせて実行することが一般的です。前者だけでは理想論に終わる可能性が高く、後者だけでは目標が定まらず非常に時間がかかるからです。状況に応じて上手く前者と後者を組み合わせられる組織だけが、効率的に目標を達成できるのです。

以前のコラムでは、見せたいイメージをベースにスーツの形とジュエリーとのトータルコーディネートを考えてみました。これは目標からブレイクダウンするアプローチと言えます。しかし、人間には顔の形や体形など個性がありますから、同じコーディネートをしても似合う人と似合わない人がいます。つまり、ファッションのコーディネートでも、目標からブレイクダウンするアプローチだけでは目標は達成出来ず、現状から出発し改善を積み重ねるアプローチも上手く利用することが必要なのです。

そこで今回のコラムでは、現状からのアプローチである顔の形別にビジネスシーンで使えるイヤリングとはどのようなものであるかを、ジュエリーコーディネーターとして、またかつて一般企業で現場リーダーとして働いた経験のあるひとりの女性として考えてみたいと思います。まず、顔の形別に似合うイヤリングの形を制約を設けず考えます。次に、一般的にビジネスシーンにふさわしいイヤリングとはどのようなものか考えます。最後に、顔の形別に現場リーダークラスの女性がビジネスシーンで使えるイヤリングを考えます。

なお、日本では耳たぶにあけた穴に通して使用するものをピアス、耳たぶの裏をねじやクリップで留めて使用するものをイヤリングと呼ぶのが一般的ですが、正式には耳につけるジュエリーは全てイヤリングと言います。日本でいう「ピアス」は英語ではpierced earring(s)です。このコラムでは、イヤリングという言葉を本来の意味の「耳につけるジュエリー(ピアスも含まれる)」で使います。


1.顔の形にあわせたイヤリングの選び方|一般論

人間の顔は、丸、逆三角形など形によって分類でき、それぞれイメージが異なります。顔立ちにあわせてイヤリングをコーディネートする場合、顔立ちを『強調』するのか、それとも出来るだけ目立たないように『補正』する(隠す)のか、2つの方向性が考えられます。

また、イヤリングは大きく「フープ型」「スタッド型」「ドロップ型」の3タイプに分かれます。 フープ型はフープ(輪)状のタイプ、スタッド型はボタン型とも呼ばれ、耳たぶにぴったりとつく動きのないタイプ、ドロップ型は下にぶら下がるタイプです。

faceshape_earrings.png


2. 顔の形にあわせたイヤリングの選び方|ビジネスシーン

ビジネスシーンでは、1の一般論をそのまま適用することは出来ません。ビジネスシーンにおけるファッションとは、「その仕事にふさわしいセンスがあることを表現する手段」ですから、イヤリングにも仕事にふさわしいという制約が生まれるからです。

ビジネスでは何よりも生産性・機能性が求められます。例えば、電話をかける際に邪魔になるようなイヤリングをして生産性が下がるようなことは許されません。実際にどれだけ生産性が下がるかも重要ですが、そういうことを気にしない人だと判断され周りからの評価が下がるリスクも重大で、こうなってしまっては本末転倒です。

ビジネスシーンでは、耳たぶからはみ出ない程度の大きさのスタッド型が基本となるでしょう。ただし、わずかにはみ出る程度なら許容範囲だと思います。フープ型もごく小さいタイプならば良いでしょう。しかし、ドロップ型は揺れ動きが大きいのでオフのイメージが強く、ビジネスシーンにはふさわしくありません。

このようにビジネスシーンではあまり目立たないイヤリングしかつけることができません。そのため、イヤリングで顔の形を補正するのはきわめて難しいと言えるでしょう。顔の「形」を補正する役割は面積の広い髪型やメイクなどに託し、イヤリングは顔の形が与える「イメージ」を補正することに留めたほうがよいと思います。一方で、ビジネスシーンでつけられるイヤリングは小さいサイズのため、誰もが同じようなものをつけがちです。しかし、イヤリングは顔の近くにつけるため小さくても相手の目に留まる確率は高いので、気を抜かず、隅々まで気が行き届いている印象を与えることが出来れば、一歩先を行くことが出来るでしょう。

以上のことをもとに、顔の形別にビジネスシーンで使えるイヤリングとはどのようなものか考えてみます。ただし、これは2つあるアプローチのうちの1つでしかなく、もう1つのアプローチ(目標からのブレイクダウン)と上手く組み合わせる必要があります。大切なのはご自分をいかにきれいに見せるかではなく、ご自分に「その仕事にふさわしいセンスがある」ことをきちんと表現できるか、です。

なお、これからご提示するイラストのイヤリングは、分かりやすくするために実際よりは少し大きめに描いています。


3.丸顔の人がビジネスシーンでつけるイヤリング

丸顔のイメージは、子供っぽいでしょうか。ビジネスシーンでは、親しみやすさを感じやすいというプラス面と、若い=実力が足りないと思われ軽く見られやすいというマイナス面があるでしょう。現場リーダーとは思われず、メンバーの一人と思われることがあるかもしれません。

round_face-earrings.png

ビジネスシーンでは、一般論で有効とされる『強調』の丸い大きなボタン型も、『補正』の縦のラインを出すドロップ型もふさわしくありません。小さくて太さが一定のフープ型ならばビジネスシーンでも違和感がなく、短いながら正面からは縦のラインが出るのでおすすめです。小さいスタッド型をつける場合、子供っぽいイメージになりやすいモチーフものは避けましょう。シャープなラインのスタッド型なら知的なイメージ、四角形(■よりも◆がベター)や多角形など面積のあるスタッド型なら落ち着きのあるイメージを加えることが出来きます。

詳しい説明を別ブログで行っていますので、よろしければそちらもご参照ください。⇒ 別ブログを見る


4.逆三角形の顔の人がビジネスシーンでつけるイヤリング

逆三角形の顔のイメージは、シャープで知的でしょうか。ビジネスシーンでは、繊細でありながらシャープで理知的に見えるというプラス面と、きつい感じや頼りない感じがするというマイナス面があります。

triangle_face-earrings.png

逆三角形の印象が弱い場合は、『強調』となるシャープなラインのスタッド型でも小さめならあうと思いますが、そうでない場合、きつくて近寄りがたい感じになる可能性があります。また、『補正』のやさしくふくよかなラインのドロップ型はビジネスシーンにはふさわしくありませんが、月形といわれる真ん中が幅広く両端に行くにつれて細くなるタイプのフープ型の小さめのものなら良いでしょう。現場リーダーの場合は頼りないイメージが最も好ましくないので、長方形などの存在感のあるスタッド型なら、頼りがいのあるイメージを加えることができます。ただし、◆などの先端が尖った形は細いあごを強調するのでおすすめしません。

詳しい説明を別ブログで行っていますので、よろしければそちらもご参照ください。⇒ 別ブログを見る

5.四角形の顔の人がビジネスシーンでつけるイヤリング

四角形の顔のイメージは、意志が強そうでしょうか。ビジネスシーンでは、意志が強く落ち着いて見えるというプラス面と、頑固そう、若さが足りない感じがするというマイナス面があります。

square_face-earrings.png

四角形の印象が弱い場合は、『強調』となる四角のスタッド型でも小さめならあうと思いますが、そうでない場合、気が強そう、頑固そうと思われてしまう可能性があります。柔らかなイメージを与える丸や楕円の小さめのスタッド型なら、頑固というイメージを和らげてくれます。重厚な感じのものより、透かしなど少し軽さを感じさせるデザインの方がおすすめです。フープ型の場合、シンプルなフープも良いですが、フープがツイストされているなど動きのあるものの方が、若さを感じさせやすいでしょう。月形のフープはあごを目立たせてしまうので、よくありません。逆三角形のスタッド型ならば、どっしり安定した印象の顔に動きを加えることができます。

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6.楕円形(面長)の顔の人がビジネスシーンでつけるイヤリング

楕円形の顔のイメージは、大人っぽいでしょうか。 ビジネスシーンでは、理知的で落ち着いて見えるというプラス面と、若干柔らかさを感じにくいというマイナス面があります。

oval_face-earrings.png

ビジネスシーンでは、『強調』の細長くきゃしゃなドロップ型はふさわしくありません。『補正』の大きすぎないフープ型や丸みのあるボタン型はビジネスシーンでも使用できますが、丸顔・逆三角形顔・四角顔と比べ補正の必要性は低く、むしろ見せたいイメージによってピアス・イヤリングを選ぶと良いでしょう。シャープさを感じさせる逆三角形や意志の強さを感じさせる四角形など少しカッチリしたスタッド型ならば、現場リーダーに必要なイメージを加えることが出来るでしょう。

詳しい説明を別ブログで行っていますので、よろしければそちらもご参照ください。⇒ 別ブログを見る


以上、顔の形別に現場リーダーの女性がビジネスシーンで使いやすいイヤリングを考えてみました。ただし、これは2つあるアプローチのうちの1つ(現状の改善を積み重ねるアプローチ)に過ぎず、もう1つのアプローチ(目標からのブレイクダウン)と上手く組み合わせる必要があります。意志の強さを表現することが重要なシーンでは、四角形の顔に四角形のイヤリングをすることもあり得るでしょう。ビジネスシーンにおけるファッションとは「その仕事にふさわしいセンスがあることを表現する手段」です。2つのアプローチを上手く組み合わせて、ご自分らしい「その仕事にふさわしい」センスをしっかりと表現してください。このコラムが、少しでもそのお役に立てれば幸いです。

 

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