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ビジネスシーンにふさわしいジュエリー(3)-手元 [ビジネスシーンでのジュエリー]

ビジネスシーンにおけるファッションとは、ズバリ「その仕事にふさわしいセンスがあることを表現する手段」ではないでしょうか。リーダーがその仕事にふさわしいセンスがあることを表現するための方法を、顔まわりのジュエリー(イヤリング・ピアス)胸元のジュエリー(ネックレス・ブローチ)と考えてきましたが、今回は手元のジュエリー(リング・ブレスレット)について考えてみます。

1.リング・ブレスレットで得られる一般的な効果

リング・ブレスレットを身につけることで得られる一般的な効果は、手元にポイントを作る、手の動きで女性らしさを表現できる、と言われています。ビジネスシーンでも、手元は意外に目立ちます。特に現場リーダーの場合、お客様や上司の目の前で資料の説明をしたりホワイトボードに書き込んだりするケースも多く、なおさら目立つでしょう。手の動きは女性らしさを感じやすいものですが、胸元から感じる女性らしさほどストレートではなく、どちらかといえば柔らかさや細やかさといった精神的なイメージの方が強いと思います。また、手は人間の意志を感じやすいところでもあります。女性リーダーには、男性にも負けない強さと女性らしい「感性・アイデア」という相反する2つが求められていますが、手元のジュエリーには意志の強さと質の高い女性らしさを嫌味なく感じさせる力があるはずです。

なお、リングには婚約・結婚などを伝える効果もありますが、ビジネスシーンでは、あなたの婚約や結婚というプライベートなことははっきり言えば「どうでもよいこと」でしょう。結婚して一人前という感覚はもはや過去のものです。周りの人にとって重要なのは「この人は、その仕事にふさわしいだろうか。仕事をきちんとやってくれるだろうか。」ということ。婚約・結婚指輪もシンプルであれば問題はありませんが、華美な婚約指輪は、ビジネスとプライベートの線引きができない人、あるいは紛失したら大変なものを忙しい場に持ち込むようなリスク管理ができない人、と判断されかねないので注意が必要です。
 

2.ビジネスシーンで気をつけるべきポイント

では、ビジネスシーンで重要な「仕事をきちんとやってくれそうだ」というイメージをリング・ブレスレットで与えるにはどうすればいいのでしょうか。 考慮すべき点は以下の3つです。

(1)仕事の邪魔にならないこと

厳しい競争にさらされているビジネスの世界では、効率化・最適化が求められています。仕事の邪魔になるようなものを身につけていたら、それだけでビジネスマインドの欠如と判断されてしまうでしょう。

打ち合わせや資料作成などでデスクワークも多いリーダーが、ブレスレットを机やパソコンに当ててカチャカチャさせていては、相手に不愉快な思いをさせるだけでなく、自分自身の集中力に影響しかねません。大きいブレスレットはビジネスシーンで論外ですし、細めのブレスレットでも細心の注意が必要です。リングはブレスレットほど邪魔にはなりませんが、小指にはめるピンキーリングや(女性ではめる人はほとんどいませんが)親指にはめるサムリングは机などに当たりやすいので、ビジネスシーンではあまりおすすめできません。

(2)リーダーにふさわしいイメージであること

ジュエリーはボリュームのあるものほど華やかさを感じやすいため、ビジネスシーンではボリュームがありすぎるものは適しません。一方で、華奢すぎるものは幼さ・未熟さ・頼りなさを感じさせやすく、これらはリーダーにふさわしくないイメージです。手元も、華やかになり過ぎず華奢になりすぎず、適度なボリュームのものがよい点は胸元と同じですが、胸元より空間が狭いだけにより注意が必要です。

また、リングはどの指に着けるかによって印象が変わります。例えば、人差し指は「人々を導き教える」と言われリーダーにふさわしい一面はありますが、尊大なイメージを与えるリスクも大きいものです。着ける指による印象の違いは、別コラム「ビジネスシーンでの指輪はどの指に」で考察していますので、ご参照ください。

(3)腕時計・ネイルアートとのバランスに気をつける

ビジネスでは「時は金なり」です。リーダーの場合は分刻みのスケジュールで行動していることも多いので、腕時計は必須のはずです。また、最近はネイルアートに気を使う女性も増えて来ました。したがって手元のジュエリーは、腕時計・ネイルアートとのバランスをしっかり考える必要があります。この3つでもっとも重要なのはビジネスで必須の腕時計であり、腕時計は数個しか持っていないケースが多いので、腕時計からコーディネートを考えるのが合理的だと思います。

また、ビジネスシーンでのジュエリーやネイルアートに対して、男性は女性より厳しい判断基準を持っていることに注意する必要があります。ネイルアートは、「お手入れ」というレベル(長すぎず、素の爪の延長のようなわずかな色)は良いが、「装飾」の要素が入る(はっきりした色、模様やストーンがつく)とビジネスにはふさわしくないと考える男性は多いものです(特に、決定権を持つようなポジションの男性の場合)。ジュエリーも派手なものはビジネスシーンにふさわしくありませんが、貴金属には「質の高さ」を感じさせるという側面があります。「質の高さ」はポジションの高い人ほど重要視するものであり、ネイルアートにはないジュエリーのメリットだと思います。

3.ビジネスシーンで効果的な手元のジュエリーとは

ビジネスシーンでは腕時計が必須であり、多くの場合はメタルバンドであることを考えると、コーディネートしやすいのはブレスレットよりリングでしょう。メタルバンドの腕時計にブレスレットは合わせにくいものです(その理由は、別コラム「働く女性の腕時計とブレスレット」で解説しています)。それに対し、リングは、以下のようにビジネスシーンにふさわしい特性を持ちます。
 
(1)指にはめて動く余地が少ないので、仕事の邪魔になりにくい。
(2)手首より指先を強調した方が、「意志の強さ」を感じやすい。
(3)手首から離れているので、腕時計と競合しない。

金属という共通性を持ったリングはメタルバンドの腕時計になじみやすく、結婚指輪+α程度の大きさであればビジネスシーンでも大きく外れることはないはずです。腕時計のイメージにあわせた具体的なコーディネートは別コラム「働く女性の腕時計と手のジュエリー」で考察していますので、ご参照ください。
 
ただし、どうしても面積の広い腕時計の印象が強く、リングの印象が薄くなる感は否めません。ビジネスシーンでは男性がリングやブレスレット・カフスも身につけない日本の場合、腕時計より手元のジュエリーに重きを置くほうが男性との差別化ができるはずです。そのような差別化を目指すのであれば、腕時計を革バンドのものに変更する方法があります。革バンドの色は男性に多い黒・茶色ではなく、ほどよい女性らしさを感じさせるグレーやベージュなどの主張しない中間色をおすすめいたします。 そうすれば、
 
● 細いチェーンのチャームなしブレスレットをあわせられるので、使えるアイテムが増える
● メタル以外の素材と色が加わるので、より手元に陰影が出る
● 腕時計のイメージがよりニュートラルなので、ジュエリーの自由度が高い
● 腕時計の印象がやさしくなるので、相手に対するジュエリーのメッセージ性が高まる

でしょう。ただし、革バンドはメタルバンドに比べるとお手入れが必要、汗に弱いので数年で交換が必要、扱っているところが少ない、質の良いものはそれなりのお値段がするというデメリットがあります。そのため、ジュエリーの相手に対するメッセージ(その人の心の余裕・上質さ、あるいは相手への敬意)が必要な場面で、ピンポイント投入するのが現実的でしょう。例えば、重大な案件の決定権を持つ人へのプレゼンテーションの時などです。このような場面でプラスになるのであれば、高い投資ではありますが充分価値はあるのではないでしょうか。
 
また、手元のジュエリーには、顔まわり・胸元のジュエリーにはない「自分から見える」という特徴があります。他のジュエリーでは、自分に「その仕事にふさわしいセンスがあること」をいかに相手に伝えるかを考えてきました。しかし、手元のジュエリー、特にリングは、打ち合わせでノートをとるとき、パソコンで作業しているときなど、ふと目を落とすたびに目に入るものです。そこに自分自身へのメッセージが込められていれば、厳しいビジネスシーンを生き抜くパワーを得ることも出来るはずです。ジュエリーの起源は、パワーを得るための呪術的な要素が強かったという説があるくらいですから。しかし、現代のビジネスシーンで使うジュエリーは、呪術的な神秘の力に頼るより、もう少し科学的な意味づけのほうがふさわしいでしょう。例えば、自分はこうなりたいというストーリーなどです。ジュエリーという上質な素材で相手に対し上質なメッセージを送り、自分だけが知っているストーリーで自分自身へもメッセージを送る。そういうジュエリー使いはいかがでしょうか。
  
当ショップは、上記(1)~(3)の条件を満たすようなジュエリーのデザイン・製作に挑戦してまいります。加えて、実際のビジネスシーンでの経験を生かし、ジュエリーコーディネーターとして、様々なビジネスシーンにふさわしいジュエリーを中心とした新しいファッションスタイルをご提案してまいります。

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