ビジネスで使うジュエリーを戦略的に揃える [ビジネスシーンでのジュエリー]
ビジネスシーンのファッションは、自分が「その仕事にふさわしいセンスがある」とアピールする手段ではないでしょうか。ビジネスシーンでは、流行にこだわることなく、その仕事・その場で求められることに答えた形のファッションをする必要があります。では、ジュエリーはどのようなものを揃えればよいのでしょうか。漠然と買っていては、効率的とは言えません。ここは、経営戦略などと同じように、論理的に考える必要があります。このコラムでは、ジュエリーコーディネーターとして、また、ジュエリー製作と実際のビジネスシーンでの経験をふまえて、ビジネスシーンで使うジュエリーの揃え方を考えてみたいと思います。
縦軸をライン、横軸を装飾としています。この図を元に、 各ゾーンのイメージを定義し、自分が目指すイメージはどのゾーンであるか明確にすれば、自分が揃えるべきジュエリーのデザインが分かります。
では、実際にリーダクラスの働く女性の場合で考えてみたいと思います。
ビジネスシーンでのファッションで一番大きな面積を占めてイメージの方向性を決めているのはスーツですから、まずはスーツのゾーンを明確にします。スーツは、ラインが直線的で装飾が単純な右下のゾーン(1)になります。このゾーンのイメージは、「都会的」「シャープ」「合理的」といったもので、確かにビジネスシーンにふさわしいイメージです。
ファッションでは、小物をメインと同じ系統にすれば馴染みますので、同じゾーン(1)のジュエリーが一番違和感はないでしょう。しかし、馴染みすぎは印象が薄くなるという危険性もあり、せっかくジュエリーをつけるのにもったいないともいえます。特に、リーダクラスの働く女性はご自分自身がシャープで合理的な雰囲気を十分持っていると思いますので、むしろ違うイメージを付け足す方がふさわしいのではないでしょうか。反対に、リーダになりたての女性なら、足りないイメージを付加し自分に自信を与える、このゾーンのジュエリーを身につけてみるのが良いでしょう。
それでは、他のゾーンを順番に見ていきましょう。まず、スーツのゾーン(1)に隣接する左下のゾーン(2)です。ラインが直線的で装飾が複雑なデザインのイメージは、「クラシック」「重厚な」「凝った」といったものでしょう。スーツのゾーン(1)とも1つの軸(直線的)を共有しているので、親和性はあると思います。そのためビジネスシーンでも違和感が少ないですが、どちらかといえば男性的なイメージではないでしょうか。ビジネスは残念ながらまだ男性優位の世界なので、この男性的イメージを付加するという戦略もあるでしょう。しかし、女性がいくら男性の真似をしても男性にはなれません。しかも、現代では「女性的な感覚をビジネスに生かそう」という機運も高まっています。このことを考えると、一番目に選択するゾーンではないと思います。
次に、左上のゾーン(3)です。ラインが曲線的で装飾が複雑なデザインは、「ゴージャス」「ダイナミック」「にぎやか」なイメージになります。 ファッションでは、メインとあまりに違いすぎる系統のものは、ちぐはぐな印象になりやすいものです。その場合は、離れすぎているものの間を埋めて連続性を作れば、違和感は少なくなります。ゾーン(1)のスーツ+ゾーン(5)のアイテム+ゾーン(3)のアイテムとすれば、連続性が生まれて上手に取り込めると思います。ゾーン(5)のについては、後で記載します。スーツとあわせるには相当の経験としっかりした計算が必要な、上級者向けゾーンです。
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