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ビジネスシーンでの指輪はどの指に [ビジネスシーンでのジュエリー]

現代では、ブライダル・リング(結婚指輪、婚約指輪)は左薬指につけるのが一般的です。(地域によって異なるケースもあります)。それは、古代エジプトより「左薬指の血管は心臓までつながる」と言い伝えられてきたためです。心臓=感情が湧くところにつながる指に、終わることのないリングをはめることで、永遠の愛を誓ったそうです。(左薬指が一本では使えない弱い指なので、相手への服従をあらわすためつけたという話もあります)。現代社会で左薬指の血管が心臓までつながっていると信じる人は少ないと思いますが、その思いだけは引き継がれているのでしょう。

左薬指ほど有名ではありませんが、昔から指には意味が与えられてきました。

◇親  指 …… 権力や権威
◇人差し指 …… 人々を導き教える
◇中  指 …… 直感やインスピレーション
◇薬  指 …… 創造
◇小  指 …… チャンスや秘密

また、左手は服従と信頼を象徴し、右手は権力と権威を象徴するとも言われきました。そのため左右各指10本それぞれに意味があるとのお話を聞くこともありますが、10通りともなると覚えられる人は少ないかもしれません。また、このような意味づけは地域や時代によって変わっています。現代社会では、このような言い伝えは参考程度にとどめ、リングを実際につけてみてご自分の手に馴染み美しく見えるか、その場にふさわしいものかどうかが重要ではないでしょうか。

手の構造を見てみますと、大きくは親指と他の4つの指に分かれます。そのため、親指はリングのトップだけでなく両サイドのデザインもよく見えます。4つの指の両端である人差し指、小指もリングのトップと片サイドのデザインがよく見えます。ただし、サイドが見えやすいと言うことはぶつけやすいということでもあります。小指のリング(ピンキー・リング)は一般的サイズが4番程度と他の指のリングと比べてかなり小さいため華奢なリングを選びたくなるかもしれません。しかし、小指は他の指と比べ節が細く抜けやすいので、抜けにくくするにはやや幅広のものを選んだほうがよいのです。中指は両脇に指があるため両サイドのデザインはあまり見えませんが、一番長い指なのでボリュームのあるデザインをつけこなすことができるというメリットがあります。薬指も両サイドのデザインはあまり見えませんが、動きが一番すくなく周りを他の指に守られているので、安心感は一番かもしれません。

では、現場リーダーがリングをつけるならどの指がふさわしいか、私がIT業界で現場リーダーとして働いていた時の経験をお話してみたいと思います。

リングをつける指で一般的なのは、まずは薬指、次に中指ではないでしょうか。この2つの指につけたリングは他の3本の指に比べてものに当たりにくく、物理的に仕事の邪魔にならないという大きなメリットがあります。逆に言えば、特に親指、小指のリングは、(人にもよるでしょうが)パソコンや事務作業などでぶつけやすいかもしれません。私もピンキー・リングを机にカチカチ当ててしまうことがたびたびありました。親指のリングはしたことがありませんが、パソコンのキーボードのスペースキーを押すたびにバンバン当ててしまいそうです。

また、リングのサイドが見える点も、メリットであると同時にデメリットになる可能性があります。ビジネスシーンでのジュエリーは、存在感がありすぎると相手に違和感を与える可能性があります。ジュエリーは歴史的に富・権威の象徴だったので、なんとなく威圧感を感じさせるのかもしれません。私は仕事中に人差し指にリングをしていて、同期女性から「そのリングは、えらそうな感じがする」と言われたことがあります。それほど大きくない、宝石もついていない貴金属(地金ともいいます)だけのリングだったのですが、私が人差し指で何かを指し示したとき、リングが見えてちょっと威圧的な印象を与えたのかもしれません。

現代日本では、既婚女性は左手薬指にブライダル・リングをしているケースが多いですし、未婚女性でも左手薬指はそのときのためにあけておくという方もいらっしゃいます。私は、左手薬指のリングの意味を全く気にしていなかったのですが、色々周りから聞かれるのも面倒なので左手薬指は避けていました。そのため、ビジネスシーンでのリングは、右手薬指か左手中指に(あるいは両方)にするのが定番でした。右手が利き手なので動きがありますが、薬指ならあたりは少なく、薬指だけなら目立ちすぎないけれど存在感はあるというバランスがよいと思ったからです。あまりに普通すぎて面白みには欠けますが、ビジネスシーンで重要なのは面白みや浮いた個性ではないと割り切っていました。

ただし、多少の冒険が可能なシチュエーション(お客さまなど外部の方とは会わない、直属上司以外の上司には会わないなど)では、左手人差し指にリングをすることもありました。そして、これは普段からですが、左手で指し示す場合は、人差し指1本ではなく手のひら全体で指し示すようにも気をつけました。(右手でも細かいところを指し示すとき以外は、手のひら全体で指し示すように)。しかし、人差し指のリング(インデックス・リング)は経験を積むにつれてする回数が減っていきました。ポジションが上がったり経験が増えることは、それだけで周りの人に上から目線や威圧感を感じさせやすいので、そういった印象に通じるインデックス・リングを避け始めたのです。

以上は、私が働いていた環境と私の手や全体の雰囲気などを考慮して導きだした結果です。自分でも、かなり保守的なものになっていると感じます(笑)。しかし、最初からこうであったわけではなく、ビジネスシーンでのファッションに対する意識の変化に伴って変わっていきました。最初は、突出しないこと、周りに馴染むことを第一にリングはしませんでした。次は、自分らしさを出したくてリングをつけはじめました。周りとの関係も考えないわけではありませんでしたが、やはりどちらかと言うと自分の心地よさ・納得感を優先していた気がします。最後には、自分によっての心地よさ・納得感よりも、相手に自分をどのような人間だと印象付けたいかを基準に、リングのデザインやつける指を選ぶようになりました。

つまり、最後はファッションにビジネスの手法を取り入れだしたということでしょうか。ファッションにビジネスの手法なんて、夢がないような気もします(ほんとうに。汗)。しかし、「現場リーダーという自分の責務をきちんと全うする」ことを考えた時、ファッションもビジネス的に考えてみようと思ったのです。ビジネスの世界では、目標(あるべき姿、ビジョンとも言います)を明確に設定し、現状を分析し、そのギャップをどのように埋めるかという戦略を立てるのが一般的です。

ビジネスシーンにおけるファッションもビジネスの一部であるならば、そのように考えてみることも必要なのではないでしょうか。まず、自分がどのような人であると相手に伝えたいのか目標を明確にし、今の自分が持つ雰囲気はどうであるか現状を客観的に分析し、ではどのようなアイテムを身につけるべきか戦略を立てる。ビジネスシーンにおけるファッションとは、「企画提案書」なのかもしれません。

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